株式投資を始めたいと考えている方の中には、株主優待を魅力的だと思っている方もいるのではないでしょうか?
企業によって、さまざまな商品やサービスが用意されていて、テレビなどでも取り上げられることが増えてきたので、これまで株に興味がなかった人の中にも「取り組んでみたい」と思う人が増加しています。
そこで今回は、株主優待目当てに株式投資を始めようと思っている初心者の方向けに、銘柄を選ぶポイントについてご紹介します。
株主優待っていったい何?
株主優待とは、企業の株を持っている株主の方に対して、お礼として企業が自社の商品やサービスを提供するというものです。
株式会社は株主が投資した資金を使って、さまざまな事業に投資を行ったり、運営をしたりしています。そのため、企業としてはより多くの予算が集まるように、自社の株は魅力的だということをアピールしたいと思っています。
株主に渡されるものは、株主優待以外に配当金がありますが、お金を支払うためにはある程度安定して利益を出せている企業しか行うことができません。
ただ、株主優待であれば自社の商品やサービスなので、より安い金額で株主に対してサービスを提供することができるのです。また、株主側からしても魅力的なサービスを獲得することができるので、魅力的でしょう。
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株主優待のメリットがある銘柄を選ぶポイント
既に株主優待に興味を持っている方であれば、優待にどんなものがあるのかご存知かもしれませんが、その商品やサービスは企業によって全く異なります。
そのため、優待銘柄へ投資を行う前に事前に注意すべき点として、
- 企業の将来性
- 優待を受けられる条件
- 優待の使い勝手
などのポイントが重要となってきます。それぞれチェックしていきましょう。
将来性があり成長する可能性の高い企業かどうか
株主優待を狙って株式投資を始める初心者の方の場合、どのような優待があるのかばかりに着目してしまう方もいます。
しかし、業績が悪い企業やあまり将来性のない企業の株を保有してしまうと、株価が下がってしまって大きく損をしてしまうというケースもあります。
その上、企業の業績が悪くなってしまうと、株主優待を準備する余裕すらなくなり、株主への配当をカットするという年があるかもしれません。そうなってしまうと、ただ損をしてしまっただけという状態になります。
だからこそ、優待のサービスや商品だけを見るのではなく、「その企業が魅力があるのか」「これからどれくらい成長する可能性があるのか」をしっかり見た上で投資することが大切です。
株主優待が得られる条件をチェックしておく
株主優待は、株を保有している株主の方全員に配られるわけではありません。企業によって、ある一定の金額を投資してくれた株主の方にのみ株主優待を用意するという形式になっている場合もあります。
少額から投資をしたいと思っている場合、ほしい株主優待を得られないということもありますので、先にチェックしてから株を購入するようにしましょう。
また、株主優待がある企業の場合、そこの企業の株を買えばすぐに優待がもらえるわけではなく、株主優待や配当金を受け取ることができる「権利確定日」の時にその企業の株を保有しておくことが必要となります。
そのため、その企業の株を買ったとしても、権利確定日に保有していなければ株主優待をもらうことはできません。また、企業によっては権利確定日の前に一定期間株式を持っていなければいけないという決まり事を定めているケースもありますので、事前にチェックしておく必要があります。
普段からよく使う企業の優待を選ぶ
株主優待を利用する権利には、利用期限が設けられています。そのため、株主優待を受け取ることができたとしても、いつまでもその権利が得られるというわけではありません。
株主優待には珍しい商品やサービスもあり、興味を持って使ってみたいと思うことはあると思います。ただ、そのような優待券をもらった場合、なかなか期間中に使うことができずに期限を迎えてしまうということも考えられます。
そのような事態になってしまうと、せっかく株を買って保有していたのにもったいないので、株主優待を狙って投資を行う場合には、普段からよく使う企業の株を持っておく方がよいでしょう。
また、用途が幅広く使える商品券や割引サービス券の銘柄を選んでおけば、その時の気分に合わせて自由に使うことができて便利です。
まとめ
いかがでしたか?株主優待がある企業を利用すれば、普段の生活をよりお得に過ごすことができるのでとても便利です。そのため、魅力的に感じる人は多いでしょう。
しかし、株主優待ばかりに気を取られてしまうと、トータルで見ると大きな損失を出してしまうという場合もあります。
そのため、株式投資を行う際にはその企業が今後成長するのかどうかをしっかりと考えて、銘柄を決めることをおすすめします。ぜひ上手に活用してみてくださいね。