いきなり個人的な話になってしまうのですが、つい最近、昔の友人が書籍を出版することになりました。”書籍を出版する” というと有名人の自叙伝やエッセイなど、一般的な社会に生きている自分とはかけ離れた世界のことのように感じる方もいるでしょう。私もそのうちの一人です。
私は本や出版に関してはあまり詳しくはないのですが、個人が書籍を出版するということは、その専門分野において抜きん出た知識や実績を裏付けるものがなければならないので、ある程度の権威があるということだと思っています。（※企画出版の場合）
ですが、今回身近な人が書籍を出版すると聞き、そこまで成功を掴んだ彼と私では何の差があるのか、成功する人としない人の違いについてあらためて考えるきっかけになりました。せっかくなので、私が感じた成功をつかむ人の特徴について考えてみました。
人生でチャンスをつかみ成功していく人の特徴
まず、私が成功者として定義するその人物について軽くご紹介しておきたいと思います。
彼は、有名大学に通いながら学業やサークル活動に励む傍から見ても意識の高さを伺えるような学生でした。当時、将来性もなく見下されていてもおかしくない年上のフリーターだった私に対し、将来について熱心に訴えてくれたことを覚えています。
私はその事がきっかけとなって考えを一新し、いまでは有名企業でそれなりに満足するお金を手にすることができました。そんな中、その彼は仕事が嫌で新卒で入社した会社を辞めていたのですが、その後フリーで初めたビジネスを成功させ、のちに自分の会社を立ち上げ、今では本を出版するまでになっていたのです。
なぜ、そこまでチャンスに巡り会えるのか、成功をつかむことができるのか。私が感じた成功をつかむ人の行動や特徴を一つずつ上げていきたいと思います。
成功をつかむ人の特徴：コミュ力（コミュニケーション能力）
当たり前だろうと思われるかもしれませんが、必須と言っていいほど必要な能力です。人と人はコミュニケーションで繋がっており、すべてのことは人と繋がることからはじまっています。人に覚えてもらったり、気に入られたりすることがチャンスが巡ってくるきっかけになりますので、チャンスをつかむ上では最も重要なことなのです。
とはいっても、コミュニケーションが苦手な人もいるでしょう。私も得意ではありません。以前、その友人に「飲み会ばっかりやってるけど、面倒だと思うことはないのか」と問いかけたことがありますが、「あるに決まってるじゃないですか、コミュ力ないですし」と意外な回答が返ってきました。
そう、自身から見て “コミュ力が高そう” に見えている人でも、本人は “コミュ力が高いとは思っていない” という事実もあるのです。コミュ力がないと感じているのに面倒な飲み会へ参加する、という彼の行動にとても関心しました。なので、自身はコミュ力が低いと思って人と会うことに後ろ向きにならずに、まずは人とコミュニケーションを取ろうとする姿勢が大事なのだと思います。
成功をつかむ人の特徴：決断が早い
その友人を例にしますが、彼は地方から出てきて有名大学に通い、有名企業へ就職していきました。体一つで上京して大変な就職活動をも乗り越え、ストレートで就職できたのにも関わらず、自分に合わない仕事に見切りをつけて2年も経たずに辞めたのです。
驚きませんか。よく最低でも3年は続けろという言葉を聞くので自分だったら、キャリアのために3年は頑張ろうと考えてしまうと思います。次が決まらなければ生活ができなくなってしまいますしね。
彼はそんなことを考えずに、先の見えない状況の中サクッと決断をしてしまいました。そうやって自分を追い込むことで次につなぐモチベーションにしていたのかはいまとなってはわかりませんが、結果として良い結果に繋がっていることも事実です。おそらく、時間を無駄にしたくないというように考えていたのだと思います。
成功をつかむ人の特徴：トレンドをつかむ力がある
成功をつかむ人の特徴としてトレンドをつかむ力があります。市場を見て、今何が求められているかを見極めるというのはどんな仕事でも必要になってくると思いますが、要はセンスですよね。
彼の場合、いまでは大きい市場となったところにその当時から目をつけて、その分野に参画していました。結果、個人ではじめていた事業も市場の成長に合わせて拡大し、コンサル事業などもはじめて企業からのオファーを受けるようになっていきました。
普段の日常の中でも常にアンテナをはっておき、流行りの話題や何が求められているのかということを意識しておくことが重要です。ニュースやSNSなどで入手したのでは遅いと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。これからは情報を聞き流すのではなく、うまくキャッチして活用できるようにしましょう。
成功をつかむ人の特徴：継続する力がある
継続する力。これは、言わずとしれたものですね。逆に考えると、失敗する人は継続しない人。失敗を重ねて継続する人は成功をつかみます。
彼は、会社を辞めて自分で事業を始めた時に全然収入にならないと言っていた時期がありますが、そこで諦めずに寝る間も惜しんでコツコツと取り組んでいました。仕事や嫌なことは時間が過ぎるのを遅く感じたりすることがありますが、好きなことや自分が集中できることをやっているときは時間が早く過ぎると感じたこともありますよね。
継続をするためには、自分が好きなことや時間を忘れて集中できるものを見つけて取り組むことが一番の近道かもしれません。継続は力なりという言葉があるように、コツコツ積み重ねができる人は自分の力となって返ってきます。
成功をつかむ人の特徴：失敗を恐れないこと
最後にひとつ上げたいと思います。それは、失敗を恐れないこと。簡単な例を紹介したいと思います。
仕事の会議中、そんな簡単なこともわからないのか、というような質問をして上司に怒られている人を見たことはないでしょうか。そして、上司に怒られたくないがゆえにわからないことも質問できずに後で自分で調べればいいや考えたことはないでしょうか。この二つ、結果としてより成長できるのはどちらだと思いますか。
実は、前者なのです。わからない時にわからないと声を上げられる人というのは、良くも悪くも人の目を気にしない強みがあり、会議で発言もできているので存在感はありますし、その時間に参加している意義もあります。片や、問題もわからないまま理解を後回しにして、後々自分なりに調べた結果の答え合わせもできず、また会議では人の目を気にして発言できない人間になってしまいます。
このように失敗を恐れずに進める力がある人というのは、失敗から学ぶことができるので自分の成長に繋がっていきます。変にかっこつけようとしたり、失敗したくないから、といった理由で安牌な選択をしたり、失敗を回避することは将来の自分のためになりません。いまが一番若いです。若いうちに失敗を経験しておきましょう。後から失敗することのほうがかっこ悪いですよ。
まとめ
今回の内容は個人的な主観が強く出てしまっている部分もありますので、内容が響いてこなかったという方もいるかもしれません。そういった方は、一度自分に置き換えて考えて見て下さい。
身近な尊敬できる人物を想像して、自分と違うところや学ぶべき点を考えてみることは自身を見直すきっかけにもなりますので、一度自分を見つめてみてはいかがでしょうか。