一日一食でも余裕で生きていけるので「一日三食」という固定概念は捨てるべき【一日三食はデメリットが大きい】

コラム

さて、「一日一食」と聞いてどのようなことを思いましたか。

私も一日三食が当たり前だった頃は、職場で昼を食べない人を見たときはめちゃくちゃストイックな人なのかなという印象を受けたことを覚えています。

人は自分が育った環境を主軸としてライフスタイルが構築されますので、よその家のルールや自身のあたりまえが他人と違かったりすると、受け入れるのは容易ではないかもしれません。

食べ過ぎてもないのに体重が増えていくと感じたり、日頃運動ができずカロリー消費ができないと悩んでいる方へ、自身の食生活について向き合うきっかけになれたら良いなと思います。

一日三食の固定概念は捨てるべき【食事は回数ではない】

かくいう私自身も一日三食しっかり食べる家庭環境で育っているので、一日三食以外は疑う余地もなく考えることもありませんでした。もちろん、たまに朝食を抜くくらいはありますが、基本的には食事の時間ありきですべての予定が組まれていきますよね。

以前何かで読んだのですが、歴史的背景として一日二食が常識だったところ、トースターを販売する会社がそのトースターを売るために朝食という概念を作り、朝にパンを食べるようマーケティングをおこなったことで結果的に一日三食が定着したという話があります。これが本当なのであれば資本主義における企業戦略としては大成功といえるでしょう。

実際のところどうなのかわかりませんが、真偽なんてどうでもよいのです。考えてみれば一日三食食事を摂らなくてはいけないという概念は、人間が勝手に決めたものということに辿り着くんですよね。言ってしまえば、一日何食食べればいいかという決まりなんてないのです。

健康のためには一日何食がよいのか

そうなると一日何食食べるのが最適なのかを考える必要がでてきますが、そこで指標にされるのが体の健康です。

農林水産省が出している指標では、一般的な成人男性の一日に必要なカロリーは、2,400kcal〜3,000kcal となっています。少し前までは、3,500kcalというのが主流だったように思いますが、現代のライフスタイルに合わせて考えるとこのくらいになるのでしょう。

人間が一日最低限必要なカロリー量は1,500kcalと言われており、そこから自分の年齢や体形、仕事の内容によってプラスして最終的に必要なカロリーが決まります。そこの上限を知らずに、ただ三食食べる食生活を送ると必要摂取カロリーをオーバーしてしまう可能性があるのです。

さすがに現代では単純なトースター云々の話ではなく、医学的な観点に基づいて一日三食とされているとは思いますが、何にしても消費カロリーの上限は超えてはなりません。ちなみに、牛丼1杯で約700kcal程度です。

しっかりカロリー計算をして食事を取れるなら問題はないですが、毎食そんなことやってられませんし、食事時以外にも間食や飲み物を摂ることもありますので、その分を含めて考えても一日三食は絶対に必要とは言えないのではないでしょうか。

栄養の過剰摂取は万病のもと[病気のリスク]

メタボという言葉に敏感な人はどれくらいいるのでしょう。中年男性の大半は何かしら思い当たるところがあるかもしれません。年齢を重ねるにつれ、代謝も落ちてくるので脂肪が落ちにくくなるのです。

生活習慣病として知られる糖尿病や高血圧などは栄養の過剰摂取が原因であり、心筋梗塞や脳卒中などの大病に繋がる可能性も高まってきます。

一日三食という習慣はそういったリスクにも繋がりやすく、また胃や消化器官としても常に食べ物を消化するために休みなく動いている状態なので、体へのダメージも積み重なります。

そんな生活を1年間365日続けていれば多少なりとも体に負担がかかってしまうわけです。そういったことを踏まえても、一日三食は適正だと言えるでしょうか。

一日三食の食生活を改善するには【食生活を変える考え方】

好きなものを食べられるというのは人間の一つの幸せなので、その機会を自ら減らすということは中々難しいかもしれませんが、ここで一つ。

子供の頃は親が健康を気にして食事を考えてくれていましたが、自分で選択できるようになると好きなものばかり食べてしまいませんか。しっかりバランスを考え制限できているのであれば良いですが、あえて自分からあまり好きではないものを選択する人はいないですよね。

そうして好きなものばかり食べていると、その好物に対して食べられる喜びがだんだんと薄れていくように感じるようになります。よく「空腹が一番のスパイス」なんていったりもしますが、食事が一番美味しく感じられるのが空腹時なのです。

めちゃくちゃお腹が空いている時の食事は、普段以上に食べ物を食べる喜びを感じられるようになるので、一回の食事の質を上げるということを目的として食事の回数を減らしてみるというのもありです。

一日一食だと体の調子がいい

仕事の休憩中に昼食を摂った後やお腹いっぱいに食べた時は、眠くなったり体がだるく感じたりすることはありませんか。

案外、少し空腹なくらいが調子が良かったりします。私の場合、だんだん空腹が気持ちよく感じられるようになりました。

また、空腹を持続させることでサーチュイン遺伝子という若返り細胞と呼ばれる細胞が活発化されるという研究結果もあるようで、それが本当なら空腹はデメリットどころか医学的に見たメリットもあるというように考えられます。

サーチュイン遺伝子が気になった方は調べてみて下さい。ちょっと試してみようかなという気分になりますよ。

休日はチートデイとして扱う[ズルしてもいい日を設ける]

とはいえ、いきなりそんな生活にしてストレスが溜まってしまっては元も子もないので、土日や休日なんかは解放してあげても良いと思います。

胃が小さくなるのか正直なところわかりませんが、体感としてそこまで食べなくても満腹を感じられるようになってくるので、チートデイと称しても実際はそこまで食べられないので心配ご無用。

休みの日は、ストレス解消の意味も含めて好きなものを食べるというのも良いと思います。日ごろから節食している分、普段より食べ物も美味しく感じられるでしょう。

さいごに

当初、私も好きなものばかり食べていたのですが、あるとき食の喜びが薄れつつあることを感じて節食をはじめてみたということがきっかけになります。

摂食をしてみると、一日一回の食事がとても楽しみに感じたり、一食だからこそしっかりしたものを食べようと食事内容に気を使うようになりました。

格差社会が広がりつつあると言われていますが、変わらず日本は飽食の時代です。一度立ち止まってこれまでの食生活を改めてみてはいかがでしょうか。

タイトルとURLをコピーしました