現代のサラリーマンが考える「賃貸・持ち家論争」は、賃貸派に行き着くのではないか

コラム

昨今、持ち家派、賃貸派の論争があることはご存知でしょうか。かつて、持ち家賃貸トータルで見たところ支出はそう変わらないという意見もありましたが、実際のところはそんなこともないと思います。

そんな賃貸派の論争について、実際のところどうなのか。

家を買うことはリスクなのか

最近、持ち家はリスクでしかないと言う意見をよく耳にします。

持ち家の場合は確かに色々なリスクが考えられますが、実際にそれぞれのメリットを天秤にかけた時にメリットが上回るのは賃貸という結果なのかなと思っています。

自身が思う一番のデメリットとしては、家を買ってしまうと少なくても数十年はその地に根を張らなくてはならないという点ですね。

家を購入してしまうと、簡単にその地から動くことができないので融通が効かなくなってしまうというのは大きなデメリットではないでしょうか。

隣人トラブルの発生のリスク

家を購入した場合ですが、簡単に居住地の移動ができないことがデメリットとして上げられると思います。

周りの家に住む人柄やコミュニティなどは、実際に住んでみないとわからない隣人ガチャの要素があるので、仮に隣人トラブルに巻き込まれた場合、自分かその相手かがいなくならない限り悩ませられ続けてしまいます。

賃貸であれば、早くて数ヶ月には環境を変えることができるので、リスクヘッジ対策がとれる点は賃貸の方に軍配が上がります。

家族で住んでいたりしたら子供もトラブルに巻き込まれかねないですし、そんなことを悩み続けて住まなければならないマイホームでの生活は本当に思い描いた暮らしなのかと問いたくなってしまいますね。

欠陥住宅などのリスク

持ち家の場合、災害や欠陥住宅の不安要素も考えられます。最近でも白金で地下地盤の問題で住宅トラブルがニュースで報道されていましたよね。

その例では、トラブル対応のため対象の区画に住む住民たちへ一旦家をまっさらにしないと修繕ができないと言われていて、住民たちは憤りを見せていました。

案の定、簡単に解決できるわけもないので平行線のままのようですね。せっかく建てたマイホームでそのようなトラブルに見舞わてしまったら解決するまでは気が着ではないですし、解決するのも何年かかるのかと言った話でしょう。

業者相手に抗議しながら欠陥のある環境に住み続けるか、修繕のために一度退去しなければならないのか、考えただけでも気が滅入ってしまいそうです。

子供が巣立った後のコスパが悪い

多くの人は家族と快適な暮らしを思い描き、マイホームを築くものだと思います。子供が小さいうちは広い家に住めて幸せな日々を送ることができると思いますし、自身もそんな家庭を築けたら良いなと感じます。

ただ、子供は20年もすれば家から出て行ってしまい、別の場所で暮らし始めるのです。残された親は、老後に向けてその家で暮らしていきますが、そんな広さの住宅は必要でしょうか。

固定資産税や修繕費などバカにならないですよね。賃貸であれば、そういった節目で必要に合わせて最適な家に住むということではないかなと私は考えます。

たしかに、賃貸とローンでは同じ金額を支払う場合、買ってしまった方がより良い環境に住めると思いますが、子供を育てるその20年と独立後、老後はバリアフリーな環境など時々によって住宅を変えられる点は、持ち家にはできないメリットではないでしょうか。

持ち家の唯一考えられるメリット

住宅を購入した場合に唯一考えられるメリットとして、ローンを背負うことで快適な暮らしができることです。

毎月、賃貸と同レベルの費用が掛かっていたとしても購入住宅の方が設備や品質の面で勝ります。細かいですが、キッチンのディスポーザーなどは一般的にある賃貸物件では見かけることはほとんどないと思います。こういった設備は地味に暮らしを楽にしてくれるんですよね。

あとはローンの支払いが終われば、あとは固定資産税と修繕費用などの支払いになるので、毎月の出費という点については楽になるのかもしれません。

まとめ

今回は自身が感じた持ち家のデメリットについて上げてみました。

正直、資産に余裕があれば持ち家でも良いかもしれませんが、余裕のない家庭で無理にローンを背負ってまで買う必要があるのかと問われると懐疑的になってしまいます。

実際のところ、物件購入という投資に対して、金銭的価値以外も含め利益と見れるものがどれだけあるのかというところが持ち家派・賃貸派の意見の分かれ目かと思いますが、そういった観点を踏まえて自分に合った考え方をしっかり持てていればどちらが正しいというものは無いと思っています。

正直、そんなことを考えずに家を買ってしまえるくらいの余裕があればいいというのが本音ですけどね。

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